こんにちは、さくさくっくです。
本日は下の子が手術を受けて入院した時のことを書きたいと思います。
手術を受けた理由
生後半年頃から、一度鼻水が出ると2週間以上止まらず、滲出性中耳炎と急性中耳炎に繰り返しかかっていたからです。
滲出性中耳炎とは
鼓膜の奥の中耳腔という部屋に滲出液という液体がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の働きの低下があると、粘膜からしみ出た滲出液が中耳腔にたまるようになると考えられています。
急性中耳炎と違って、つよい痛みや発熱をともなわないのが滲出性中耳炎の特徴です。難聴が唯一の症状であることも多く、難聴の程度も軽い場合が多いので気づくのがおくれてしまうこともよくあります。
出典:日本耳鼻咽喉科学会
手術の日までの流れ
小児専門病院の紹介状を書いてもらう
かかりつけの耳鼻科には1年程毎週のように通っていました。
一歳半検診で言葉の遅れを指摘されました。
その際、滲出性中耳炎に頻繁にかかっているせいかもしれないから、一度大きな病院で検査してみましょうと言われ、かかりつけ医に紹介状を書いてもらいました。
初診の予約は取りづらく、1ヶ月程待ったと思います。
初診
かかりつけの病院のように、両耳の状態を確認してもらい、その後聴力検査をしました。
この日はめずらしく鼻水も出ていなくて良好かな?と思っていましたが、「耳の状態は両耳ともあまり良くありませんね」と言われました。
聴力検査は新生児の時に行うようなものではなく、専用の部屋の中で、四方から音を流し、顔の動きや表情から聞こえているかを判断するというものでした。
小さい子だとあまり正確な結果はでないとのこと。
まぁ、そうですよね。
うちの子は、慣れない空間が嫌だったのと、疲れと眠さも相まって泣いてしまい、満足に検査できませんでした。
その中でも、普通の子より聞こえが悪そうだとの結果に。
鼓膜の検査もしてもらいましたが、あまり鼓膜が動いていないとのこと。
私は聞こえていないとは特に感じていませんでしたが、やや聞こえづらい程度だと親も気付いてあげられないのでしょうね。
なんか、申し訳ない・・・
検査結果を踏まえ、鼓膜チューブ挿入の手術をしましょうと先生に言われました。
手術は局所麻酔と全身麻酔どちらかを親が選べます。
局所麻酔だと日帰り可能。ただし嫌がって動いたりしたら手術出来ない可能性あり。
全身麻酔だと1泊2日の入院になるとのこと。
1歳児なので、全身麻酔を希望しました。
その日に手術日・入院日決定。
さらに手術前の検査と手術の説明を受ける日の予約を取って初診は終了しました。
手術前の検査と手術の説明の日
手術前の検査とのことだったので、子供の耳や体の状態をチェックするのかと思いきや、何もしませんでした(親だけで良かったのでは・・・と思う程)
耳鼻科の先生から鼓膜チューブ挿入の手術について説明がありました。
- 2mm程の小さなチューブを鼓膜を切って中に挿入する
- 挿入することで耳に溜まっていた浸出液が外に出るので中耳炎にかかりにくくなる
- チューブは半年~1年程で自然に取れることが多い。まれに小学生になっても取れずに残っていることもある
- 取れた場合、鼓膜は通常自然にふさがる。何年も取れずにふさがらなかった場合は鼓膜形成の手術を行う
- チューブが取れた後、中耳炎に再度かかりやすくなる子もいる。その場合は再手術が必要な場合もある
- 手術時間は20分程。全身麻酔なので麻酔を入れてから覚めるまで2時間程かかる
- 手術直後から痛みは殆どない
- チューブが挿入されている間は、シャンプーの際耳にすすいだ水が入らないように、シャワーキャップや綿球で毎回耳の穴を塞ぐ
- プールは水遊びはOK、潜水はNG
その後麻酔科の先生から全身麻酔の方法やリスクについて説明されました。
さらに入院までの準備や入院時のことについて、準備が必要な書類等の説明が看護師さんからありました。
待ち時間が長くてこの日は5時間くらいかかりました。
入院までの準備
- 必要な書類に記入、サインする
たった1泊の入院ですが、書かなくてはいけない書類は膨大です。
どんな手術を何のために受けるか、なんて項目もあります。
それをこちらが書くの?!
と驚きましたが・・・
キチンと理解して手術に臨んでいるのか確認するためでしょうか。
院側のリスク回避もありそうですね。
子供達が寝た後3日間かけて書き上げました。
- 体調を整える
風邪や発熱などで手術出来ないこともあると言われたので気を付けました。
夫も入院に向けて休みを調整したので。
2月の手術だったので、インフル等も心配で手術まで親子で引きこもりがちに。
- 当日の持ち物の準備
小さい子の1泊入院なのでそこまで持ち物は多くありません。
おむつやタオル、着替え、歯ブラシ、保湿剤程度です。
入院中遊べるように、おもちゃをいくつか準備しました。音の出るオモチャはNGなど制限はあります。
うちは、はなちゃんのぬいぐるみと100均のシール絵本にしました。慣れ親しんでいるものが1つはあった方がいいですね。
入院から退院まで
手術までの過ごし方
手術は入院した当日の午後行われる予定なので、朝食は指定されたものの中から選んで、自宅で食べて行きます。
ロールパンとプリンにしました。
朝一で入院手続き。
入院病棟に着いた時に鼻水が出ていたため、大部屋予定でしたが個室に変更になりました。
いくら掛かるのかしら・・・
心配になり聞いてみると、病院側の都合なので別途料金はかからないとのこと。
良かった・・・
ただ、退院まで部屋から出るのはNGになってしまいました。
プレイルームもあったので、行けたら親子共々気分転換になったと思うのですが、万が一他のお子さんのご迷惑になったら大変なので仕方ありませんね。
食事は朝食が最後、水は11時まで飲めました。
手術は14時頃からと言われていたので、結構飲めない時間が長くて可哀想でした。
手術までは看護師さんのチェックを受けたり、術着に着替えたりする以外は特にすることもなく、プレイルームから絵本を借りて読んだり、抱っこで寝かせたりしながら過ごしました。
手術・術後の過ごし方
時間になり手術室まで私の抱っこで連れて行きました。
手術室前の壁にはたくさんの動物の絵が描かれていて、少しでもリラックスできるように配慮されています。
手術室前で看護師さんに預けます。アンパンマンの動画をタブレットで見せてくれたので、そちらに気を取られ泣かずに手術室まで入っていきました。
一時間半程して手術が終わったと連絡があり、再度手術室前へ。
閉まっている扉から、我が子の叫び声が聞こえてきました。麻酔から覚めた直後は興奮していたりすることもあると説明があったので、そうだったのかもしれません。
目が覚めて全然知らないところにいて、母もいなければ、うちの子は十分大泣きしそうですが。
先生から手術の説明がありました。耳が炎症をおこしているので手術して良かったとのこと。
暴れたのか、目の周りに青あざが出来ていました。
個室に戻ってからも、特にすることはありません。
安静にしているだけなのですが、グズグズでひたすら抱っこ抱っこでした。
可哀想だったのが水が欲しいのに飲めないことです。
うちの子は、あまり喋れないし、普段水を飲みなと言ってもプイッと横を向くことが多いのに、隠してあるマグを遠くに見つけて、指さしをして必至のアピール。
「ごめんね、まだ飲めないんだ。もう少し待ってね」と宥めても、我慢できるはずもなく泣いて要求。
本来は麻酔が覚めて、お腹が動いてから(18時頃)とのことだったのですが、あまりにも可哀想で17時頃ダメ元で看護師さんにお願いしてみました。
「吐いちゃうかもしれないので、50ml用意しますね」とのこと。
良かったね!
その水を2秒ほどで飲み終わり、もっと欲しいと泣かれました。
6時間振りの水だものね・・・。
もう一度看護師さんに頼み、今度は150ml貰いました。
こちらも今まで見たことのない速さで一気飲みしましたが、ようやく落ち着いたようでした。
点滴はしていましたが、喉の渇きは別物ですよね。
その後は夕飯を食べ、歯磨きをして、抗生剤などの薬を飲ませて寝かしつけです。
入浴は1泊だからか無しでした。
寝かしつけと言っても、慣れないベッドで中々寝てくれず、21時頃看護師さんにお願いして親は帰ることに。
我が子は個室のベッドに布で拘束されてギャン泣きしていました・・・
翌朝、先生の診察を受けて無事に退院しました。
最後に
退院後は、先生の指示通り毎日両耳に綿球をいれて入浴しています。
年単位だと大変かも。
でも、術後の経過も順調で、たまたまかも知れませんが、遅れていた言葉も語彙が増えてきました。
手術後は経過観察以外、一度も耳鼻科にかかっていません。
手術頑張ってもらってよかったです。
同じ手術を受けられる予定の方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。